TeamJapan/ja:releases/10a1 release notes

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Camino 1.0 Alpfa 1 について Camino 1.0 alpha 1 は Mozilla.org の Gecko HTML レンダリングエンジンを使った MacOS X ネイティブブラウザのメジャーアップデートバージョンです。新機能の追加、既存の機能の改善、数多くのバグ修正やパフォーマンス向上など大がかりな改良が行われています。 Camino 1.0 alpha 1 はアルファ版(まだ開発の真っ最中であるという意味)です。0.8.4 から日ごとに改善されていますが、問題が出たり正しく動作しなかったりといった事があるでしょう。 このアルファ版をリリースする目的は、開発の進行状況を紹介するためと、問題点を早い段階で報告してもらうためです。

Camino 1.0 Alpha 1 はFirefox 1.5 (Mozilla 1.8 ベース) と同じコードが使われており、Firefox 1.5 と同じく多くの脆弱性の修正やGeckoの改良がなされています。 機能の変更に伴い、MacOS X 10.1 がサポート外となります。MacOS X 10.1 ユーザの方は 0.8.4 をダウンロードしてください。

0.9 alpha 2 からの変更点

  • 主な新機能と改良点
  • 複数のアニメーション画像を持つページの描画速度が改善され、そのようなページでの文字入力のもたつきも改善されました。
  • 証明書マネージャが加わりました。
  • 接続中のダウンロードリストが保存されます。ダウンロードの一時中断・再開が可能になりました。
  • 広告防止機能が改良されました。再起動やuserContent.cssの直接編集を必要としなくなりました。
  • アニメーション画像の繰り返しを環境設定で制限できます。
  • 新機能
  • Camino を最初に起動した時デフォルトブラウザにするかどうかを設定できます(この機能を切ることもできます)
  • URL シートもツールバーの URL 欄のような自動保管やブックマークのキーワード機能に対応しました。
  • プリント設定で、ヘッダ/フッタの設定が可能になりました。(プリントダイアログの Camino メニューで行います)
  • 用紙の方向やその他詳細なプリント設定が正しく保存されます。
  • タブバーの空白部分ををダブルクリックすると新規タブが作成されます。
  • タブで複数のページを開いたり、外部アプリケーションからタブを開いたときの挙動が改善されました。
  • テキスト入力欄で Emacs ライクなキーコンビネーションが使用できます。
  • about:config の環境設定エディタが使用できます。
  • セキュリティ関連機能
  • 証明書に関するダイアログが強化され、証明書の詳細表示が可能になりました。
  • 新しい認証局や証明書の信任が可能になりました。
  • Camino に内蔵されている証明書、ダウンロードした証明書の表示が可能です。環境設定の”セキュリティ”から証明書マネージャを開きます。
  • ブックマーク
  • ブックマーク、履歴、ローカルファイルにfaviconが表示されます。
  • ブックマークや履歴を表示した際のウインドウタイトルを修正しました。
  • アンカーを持つURLのブックマーク追加が正しく動作します。
  • 新規ブックマークフォルダや項目の貼付けは、選択している項目のすぐ後ろに作られます。
  • ⌘+Shift+N で新規ブックマークフォルダが作られます。
  • ブックマークをブックマークバーにドラッグしたときにクラッシュするのを修正しました。
  • 画像などタイトルがないものをブックマークにすると、URL が名前に使われます。
  • いくつかの項目をブックマークバーから消去するときのいくつかの問題を修正しました。
  • ブックマークの区切り線の位置が保存されます。
  • ブックマークフォルダを開いている状態が正しく保存されます。
  • 履歴から複数の項目をドラッグできるようになりました。
  • ブックマークの書き出しダイアログに“拡張子を表示/隠す”設定が追加されました。
  • ダウンロードマネージャ
  • ダウンロードファイルのリストがCamino終了時に保存され、ダウンロード項目を保持できます。
  • ダウンロードの一時停止/再開が可能です。
  • ダウンロードウインドウが前面にない時のツールバーのおかしな操作が不可能になりました。
  • 長いダウンロードファイル名が切り詰められるようになりました。
  • 環境設定
  • アニメーション画像の繰り返しを制限できます。
  • プロキシ自動設定をシステム環境設定から読み出すようになりました。
  • OSからプロキシ設定を読み込むかどうかを決める新しい隠し設定、"camino.use_system_proxy_settings" を追加しました。false にすると隠し設定で独自のプロキシを指定できます。
  • CSS と JavaScript のエラーをコンソールに表示しない設定をデフォルトにしました。
  • Cookie と Cookie フィルタの編集において、項目の削除やフィルタの動作についてのいくつかの問題を修正しました。
  • ホームページの“システム環境設定に従う”を無くし、Internet Config からホームページ設定を読み込まないようにしました。
  • パフォーマンス
  • 背景画像がタイル表示されるページの描画速度が向上しました。
  • ブックマーク総数が非常に多い状態での起動が高速化されました。
  • プラグイン
  • Java 1.4 を使用可能にする Java Embedding Plugin (http://javaplugin.sourceforge.net/) が内蔵されました。Java 関連の多くの問題を解決します。
  • プラグインの領域上でControl+クリックするとプラグインのコンテキストメニューが表示されます。
  • スクロールホイールによるスクロールに対応しました。
  • 一般
  • www.caminobrowser.org のサポートページにジャンプする“Camino サポート”メニューを追加しました。
  • メインツールバーに“履歴を表示”ボタンを追加しました。
  • 検索に“選択部分を検索”を追加しました。
  • 新規ウインドウが正しい位置に出現するようになりました。
  • 戻る/進むボタンをクリックホールドすると移動履歴がメニュー表示されます。
  • Web ページを標準テキスト形式で保存したとき、.txt 拡張子が正しく追加されます。
  • URL 欄が空欄のときにreturnキーを押しても、フォーカスが移動しなくなりました。
  • スクロールバーのないポップアップを表示するときは、スクロールバーを隠すようになりました。
  • ポップアップ表示にて、ツールバーとブックマークバーを表示/隠すことができるようになりました。
  • インストール
  • ディスクイメージをマウントするときにライセンス順守を促すダイアログが表示されます。
  • ローカライズ
  • デフォルトのブックマークファイルをローカライズ対応にしました。言語別に異なるデフォルトを設定できます。
  • ブックマークマネージャのタイトルがローカライズ可能になりました。(訳者注:文字化けするため、現時点ではローカライズしていません)

Camino 0.8.4 からの変更点 このバージョンでは様々な改良、メモリ使用の改善、メモリリークの修正や描画パフォーマンス向上、クラッシュを起こす多くのバグの修正が行われています。 Camino は、MacOS X 10.2、10.3、10.4 でネイティブ動作する唯一の先端ブラウザです。

  • 機能
  • ページの内容をメモリに保持することで、戻る/進むのパフォーマンスが大幅に向上しました。
  • アドレスブックの情報をフォームに自動入力できるメニュー/ツールバーボタンを追加しました。
  • URL欄やWeb検索欄で⌘+enterキーを押すと、(環境設定によりますが)新規ウインドウ/新規タブに表示することができます。
  • Caminoメニューに“Caminoをリセット”を追加しました。履歴、キャッシュ、クッキー、クッキーなどの許可/拒否サイトリスト、キーチェーンに保存したパスワードやユーザ名などを消去します。
  • Caminoメニューに“キャッシュを消去...”を追加しました。
  • 暗号化通信を行っているページにアクセスしたとき、URL欄が黄色になり鍵アイコンが表示されます。
  • メdocument.designMode(インライン HTML 編集)をサポートしました。
  • mailto:リンクのコンテキストメニューにアドレスブック関連のものを追加しました。
  • ヘルプメニューに “プラグインについて” を追加しました。
  • LINKタグで設定されているサイトアイコンが正しく表示されます。
  • MacOS X 10.4では、Mail のようにタイトル/ツールバーが一体化したデザインになります。
  • ネットワークやサーバ関連のエラーがダイアログでなくページに表示されるようになりました。
  • ブックマークと履歴
  • ブックマークメニューのフォルダで“タブで開く”が使用できます。
  • 履歴とブックマークの管理機能を大幅に強化しました。
  • ブックマークマネージャがウインドウを乗っ取る方式をやめて、Webページと同様に表示する方式になりました:
  • 新規タブ/ウインドウにブックマークマネージャを表示できます。
  • 現在のタブ/ウインドウにブックマークマネージャを表示できます。
  • ブックマークマネージャをブックマークバーに登録し、素早くアクセスできます。
  • メabout:bookmarksモ というURLを使って、ブックマークマネージャをホームページに設定できます。
  • 移動メニューに履歴が日付別に表示されます。
  • ブックマークをSpotlight検索できます。
  • タブブラウジング
  • タブ機能を1から書き直し、オーバーフローメニューの採用による表示数の増加、各タブに閉じるボタンを追加、常にタブを表示する設定の追加などを行いました。
  • Web コンテンツ
  • Web ページのアクセスキーが正しく動作します。
  • 画像表示をQuartzで行います。これに伴いパフォーマンスの向上やバグ修正がなされています。
  • XML Pretty-Printに対応しました。
  • CSS3 のカーソル要素をサポート。
  • 何千ものバグ修正が行われた Mozilla 1.8 エンジンを搭載しています:
  • Gecko の DHTML パフォーマンスが大きく向上しました。
  • overflow-yとoverflow-x属性をサポートしました。
  • ポップアップ防止機能が大きく改善されました。
  • 大きな画像をウインドウに合わせて縮小する機能が改善され、画像をクリックして元の大きさに戻したときにその位置が中心になります。
  • NTLM(Microsoftのネットワークで使われている認証プロトコル)をサポートしました。
  • XMLパーサをアップデートしました。
  • ⌘+↑↓でページアップ/ダウンが行えます。

主なバグ修正

  • キャッシュの保存場所が 〜/Library/Cache/Camino フォルダに変更されています。
  • メファイルを開く...” で、複数の項目を選択できるようになりました。
  • .webloc ファイルや .url ファイルのドラッグ&ドロップ機能が改良されました。
  • ポップアップ防止機能が ON の時にブックマーク JavaScriptが正しく動作しない問題を修正しました。
  • 警告ダイアログのボタンテキストに “&” マークが表示されるバグが修正されました。
  • URL 欄にサブフレームの URL が表示されてしまう問題が修正されました。
  • 既にメニューで指示されているのと同じオプションを選択したとき、内部イベントを発生しないようになりました。
  • メブックマークバーとツールバーを表示/隠す”メニューにキーボードショートカットを追加しました。
  • タブを背面にしてページを読み込ませた時にスクロール位置が正しく再現されます。
  • ページが読み込み完了していてもステータスバーに “Loading...” が残る問題を修正しました。
  • ページの読み込み途中でスクロールするとクラッシュすることがあるのを修正しました。
  • 完了メッセージをステータスバーから削除し、地球アイコン、鍵アイコンはURL 欄に移動しました。
  • 自動補完候補がウインドウの移動、リサイズ、最小化や非表示中でも表示されます。
  • でツールチップが表示されなくなりました。
  • ⌘+shift+R、またはツールバーの再読み込みボタンを Shift+クリックでページの強制再読み込みができます。
  • MacOS X 10.2 で Camino 自身がプレバインドを行うときの問題を修正しました。
  • SerchURLList.plist をホームフォルダに置けるようになりました。これにより、Camino をアップグレードしても設定が残ります。

Web ページ関連機能の修正と新機能

  • アジア圏の言語自動判別や英国のポンド記号の表示などが改良され、メインメニューの“文字コード”から自動判別を切ることが可能になりました。
  • ダイアログが表示されたときにタブのフォーカスがそこに切り替わります。
  • フォームでのテキスト選択色やスクロールバーの位置の表示を改善しました。
  • 背面にあるタブのテキストキャレットが前面のタブに表示されてしまうバグを修正しました。
  • 背面のウインドウで選択しているテキストがグレーアウトしないバグを修正しました。
  • ウインドウが非アクティブになった後のTSMインライン入力の挙動がおかしくなるバグを修正しました。
  • 選択したテキストを削除した後日本語入力がおかしくなるバグを修正しました。
  • 未確定文字列入力中に escape キーが使用できなくなるバグを修正しました。
  • escape キーでページの読み込みを停止できます。
  • ページ先頭のユーザ名入力欄でなく、パスワード入力欄に一番近いユーザ名入力欄をキーチェーン補完の対象にします。
  • プラグインやJavaアプレットなどの埋め込みコンテンツでbackspaceキーを押しても、“戻る”と見なされて履歴に記録されることがなくなりました。
  • 無効なフォーム要素が正しく描画されるようになりました。
  • <select> タグにおける <optgroup> をサポートしました。
  • フレームを使ったページでパスワードやユーザ名の自動入力が正しく動作するようになりました。
  • 非Asciiキーボードで「⌘+」による文字の拡大が動作するようになりました。
  • Google 検索にMozIDを使うようになりました。
  • ツールチップの複数行表示を改善しました。

ブックマーク関連のバグ修正と新機能

  • Camino と Safari の間でブックマークのドラッグ&ドロップができます。
  • スマートフォルダ以外のすべてのフォルダで区切り線が使用できます。
  • メ無効な項目” の検知機能を削除しました。
  • ブックマークをドラッグ&ドロップでコピーしたとき、ポインタに+マークがつきます。
  • 履歴やブックマークの検索機能が向上しました。
  • コピー&ペーストがブックマークで機能します。
  • 取り込み関連の機能向上:
  • Opera のブックマークを取り込めます。
  • OmniWeb 5 のブックマークを取り込めます。
  • Firefoxのブックマーク取り込み機能が向上しました。
  • 新しいFirefoxのブックマークファイル保存場所も検索するようになりました。
  • Mozilla ブックマークの区切り線が正しく取り込めます。
  • Safariのブックマークを取り込む時の問題を修正しました。
  • 履歴関連の機能向上:
  • 表示がより素早くなりました。
  • 履歴を検索できます。
  • 履歴が日付別のフォルダに分けられて表示されます。
  • 日付その他によるソート機能がつきました。
  • ブックマークファイル保存時の動作を安定させました。ブックマークファイルを破損する可能性が少なくなっています。
  • 選択したブックマークや履歴を新規タブに表示できます。

ダウンロード関連のバグ修正と機能向上

  • ダウンロードが完了したときにダウンロードウインドウを閉じる設定が追加されました。
  • ダウンロード開始時にユーザが付けたファイル名がダウンロードウインドウに表示されるようになりました。
  • ダウンロードウインドウを表示するツールバーボタンが追加されました。
  • サイズが2GBを超えるファイルをダウンロード可能になりました。
  • ダウンロードウインドウで項目をダブルクリックすると、そのファイルを開けます。
  • メCaminoをリセット” によりダウンロード済みのファイルが削除されてしまう問題を修正しました。

環境設定のバグ修正と機能追加

  • パネルを再構成し、キーボードナビゲーション使用時の問題を修正しました。
  • Cocoa、Applescript、Pythonなどを使ったサードパーティの環境設定パネルをサポートします。~/Library/Application Support/Camino/PreferencePanels フォルダに設定パネルを入れます。
  • フォント環境設定におけるいくつかのバグを修正し、リセットボタンを追加しました。
  • Cookie と Cookie フィルタに検索機能が追加されました。
  • ディスクキャッシュを消去したとき、メモリキャッシュも消去されます。
  • Web サイトの言語設定(HTTP accept-language ヘッダ)を送信するときに、システムの優先言語設定が使われるようになりました。
  • 隠し設定 “wallet.crypto.autocompleteoverride”をサポートしました。
  • プラグインをOFFにできる設定が正しく動作しないため、項目自体を無くしました。
  • 画像をフィルタリングする隠し設定 "permissions.default.image" を再びサポートしました。

既知の問題

  • いくつかの場合でフォーム自動入力が正しく行われません。
  • Shockwave Director コンテンツがおかしな位置に表示されてしまいます。ハードウェアレンダリングをソフトウェアレンダリングに変更すれば解決できます。
  • Camino が持つ AppleScript 辞書はそのままではエラーが出て読めません。Camino アプリケーションパッケージ内の Localized.rsrc ファイルを削除すれば読めるようになりますが、これをやると Shockwave Director の動作に支障が出ます。アプリケーションをコピーしてから行ってください。
  • マルチバイト文字の入力にまだいくつか問題が残っています。

MacOS X 10.3での問題

  • IFRAME が使われているページで描画が大きく欠けるバグがあります。MacOS X 10.3.4 以降で修正されています。
  • ブックマークをブックマークバーやデスクトップにドラッグするとコピーが連続して行われるバグがあります。MacOS X 10.4 で修正されています。

MacOS X 10.4での問題

  • NSImage API のバグにより、いくつかのサイトアイコンが正しく表示されません。MacOS X 10.4.2 以降で修正されています。
  • MacOS X 10.4 をアップグレードインストールするとデフォルトブラウザがリセット(Safari になる)されます。OSの将来のアップデートで修正される予定です。